政局が目まぐるしく変わっていくので
目が離せない。
衆院解散の話が出てから今日までの
数日間で、これほどまでに野党の構図が
変わろうとは誰が想像しただろうか。
しかも「希望の党」はガバナンス長という
役職を設置するという。
幹事長に次ぐ権限で、国会議員以外も対象に
小池代表が指名するのだとか。
議員や候補者たちの人物評価や
SNSなどの発信、メディア対応まで管理する。
少し前に「都民ファーストの会」が都議への
取材制限をして「緘口令だ」と騒がれたけれど、
これと同じような具合か。
産経のネットニュースでは、ガバナンス長を
「コンプライアンス(法令順守)やガバナンス(統治)を
統括する」とその役割を述べた上で、
「透明性の確保を掲げる小池氏の意向が
色濃く反映する内容になった」と記している。
透明性の確保、といえば聞こえはいいけれど、
果たしてそうだろうか。
私にはもはや「異論を排除するシステム」にしか見えない。
合流を希望する民進党議員への“踏み絵”など、
彼らのスタンスを見れば明らかだ。
要するに小池代表の意に沿わない人は蹴落とすわけで、
結局行き着く先は「独裁者・小池」とその取り巻きの
「イエスマン」ばかりという構図。
それはつまり、
人間は間違いを犯す生き物。だからこそ議論する。
議論すれば少しはマシな決定ができるだろう、という
民主主義の考え方とは真逆の構図。
それに取り込まれたらラクですよ。
だって何も考えなくたっていいんだもん。
「お上」に任せとりゃー安心だ。
そうしてお仕着せの言葉を繰り返すだけの
スピーカーと化せばいい。
だけど私は「安倍独裁」も「小池独裁」も
どっちもイヤだ。